eディスカバリのホスティング費用対象になるデータ量の肥大化:品質は値段相応

Catalyst_Blog_Gigabyte_Expansion-300x150先日ある旧友が電話をしてきて、いきなりeディスカバリ業者に対する不満を話し始めました。「いったいどうしたんだい?」ようやく相手が誰だかわかったのでこう尋ねると、その友人はこう言うのです。「この前eディスカバリの案件を担当したんだが、あらゆる手順をしっかり踏んで、準備万端整えたはずなんだ。数社の業者に見積依頼を送って、聞くべきことはきちんと聞き、そのうえで文書のギガバイトあたりのホスト料金がいちばん安い業者を選んだ。何もかもうまく行っているように見えたのに。」

私はこう尋ねました。「それで、何が問題なんだい? いちばん安い料金を提示した業者に決めて、手堅い契約を結んだんだよね。ギガバイトあたりのホスト料金がそんなに安いならかなり得をしたように思えるけど。」

友人はため息をつきながらこう答えます。「問題は細かい但し書きを読まなかったことなんだ。」

私はまた尋ねます。「どういうこと?」

友人は続けます。「何というか、業者にホストしてもらうデータを250ギガバイト送って、最初の数週間は何もかもうまくいっているように見えたんだ。仕事はうまく進んで、レビューが始まり、締め切りに向けてきちんと軌道に乗っているように見えた。」

「すばらしいじゃないか。」私は答えました。「それじゃ何が問題だっていうんだい?」

友人は半分泣きながら続けます。「何もかもうまくいってたんだ。請求書を受け取るまでは。250ギガバイトだと思ってたのに、請求書にはその3倍の750ギガバイト近い数字が書いてあったんだ!」

「一体全体どうしてそんなことになっちゃったんだい?」私は尋ねましたが、答えはもうわかっているような気がしました。

「見積に書いてあった細かい但し書きを読まなかったんだと思う。」友人は答えます。「ギガバイトあたりの単価が安いと思っていたら、課金対象になるデータの量が想像もつかないほど多かったんだよ。」

友人はさらに続けます。「つまり、課金対象になるのはネイティブファイルの容量だけじゃなくて、表示用に使用するTIFF画像の容量もなんだ。それから検索用にホストするテキストファイルと、さらに業者が使っているデータベースの容量も。それだけじゃなくて、監査ログのファイルの容量まで。おまけにユーザーの使用料まで払わされたんだ。どこまでいっても切りがないよ。」

「それは気の毒だけど、当たり前といえば当たり前かもしれないよ。」私は答えました。「そういう請求の仕方をする業者がたくさんいるって聞いたことがあるよ。あらゆるものを課金対象にして、単価の安さを埋め合わせるんだ。最初に安い料金をちらつかせて食いつかせておいて、あとであらゆる手段を使って料金を吊り上げるんだね。」

ギガバイト・インフレーション

ユーザーの使用料、監査ログ、データベースの使用料、文書のコピーなどのせいで、一見したところ安く見える料金がそれほど割安でなくなることがある。私は友人にそう説明しました。こうした事態をeディスカバリ業界では「ギガバイト・インフレーション」と呼んでいますが、業者の中には確かにあらゆる手を尽くして料金を吊り上げようとするところがあります。

私は彼に言いました。「これを聞いても何の気休めにもならないかもしれないけど、僕が弁護士をしていた頃、課金時間に関する言い古された冗談があったよ。それが今回の話にぴったりあてはまるね。当時(25年前)もやはり、見積合わせをする度に一番安い料金を提示した業者に法律業務を委託する会社があったんだ。保険会社だったけど、時間あたり料金をできるだけ安く抑えることにしていて、どんな法律事務所に依頼する時でもそれは変わらなかった。当時は依頼主のほとんどが1時間200ドル払っていたのに、その保険会社は1時間80ドルしか払おうとしなかった。そして当然ながら、その料金でたくさん弁護士を雇った。その多くは僕の友達だったんだ。」

「でも、」私は続けました。「その冗談はいまだに生きている。本当かどうかは別として。」

「どんな冗談なんだい?」友人は尋ねました。

そこで私はこう説明しました。「我々は仕事にかかる時間について話している時、必ずこう言って議論を締めくくったもんだ。

1日には24時間しかない。ただし保険会社の弁護士だけは別!

保険会社の弁護で法廷に立った仲間たちにはとても受けましたが、なるほど、と納得する人はもちろん誰もありません。それどころかこの冗談は作り話で、単価が安ければ支払う料金の総額も必ず安くなるとは限らないということを指摘するための創作だったのです。

建設業界にも、安値で応札することで有名な業者に関して同じような話があります。料金はいちばん安いかもしれないが、かかるコストの総額がいちばん少ないとは限らないというのです。確かにかかったコストを回収して労力に見合った利益をあげられなければ、事業が長続きするはずがありません。

ではeディスカバリについてはどうでしょうか。ギガバイトあたりの単価に注目する人はたくさんいますが、そういう人は大局的な見地からものを見ていません。ギガバイトあたりの単価が安いとうれしいですが、ユーザーの使用料、サイト上のデータ容量の肥大化といった支払金額に関わるその他の要素をすべて考慮にいれると、とてもそんなことは言えなくなります。そうした要素を加味すると、サイトの料金は安くても、仕事全体のコストは高くつくことになってしまいます。

私の友人は初めてのことだったので、事情がよく飲み込めなかったのです。1日は何時間なのか? 自社のサイトには何ギガのデータがあるのか? 要するにいくらなのか?

私はシンプルに答えました。「結局のところ、いつも支払った分の価値を得られるとは限らない。でも価値を得ようと思えばそれなりに支払うしかない。値切ったと思っていたら元の値段以上に払わされることだってあるんだから。」

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